Sunday, December 1, 2013

4年ぶり優勝のドンファン、伝えたかった感謝の気持ち




2011年09月11日18時37分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 ドンファン -20
2 津曲 泰弦 -19
3 宮本 勝昌 -18
4 宮里 聖志 -17
5 今野 康晴 -15
6 谷口 拓也 -14
7 小山内 護 -13
諸藤 将次 -13
呂 偉智 -13
藤田 寛之 -13


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18番、バーディパットを決めてガッツポーズ(撮影:上山敬太)









TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 最終日◇11日◇TOSHIN Lake Wood Golf Club(7,010ヤード・パー72)>

 優勝を決める1メートルのバーディパットを震える手でねじ込んだドンファン(韓国)。4年前の優勝ではなかったしびれる場面を乗り越えると、かみ締めるように両手を上げたあと右拳を振り下ろし喜びを爆発させた。国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood」の最終日。2位に2打差の単独首位からスタートしたドンファンがトータル20アンダーで逃げ切り07年以来のツアー2勝目を挙げた。

ドンファンが勝利に王手!【3日目】

 今大会は初日が初ラウンドとぶっつけ本番で臨んだが、叩いたボギーは初日の9番と最終日の14番のわずかに2つ。安定感が光った。その14番ボギーで2位の津曲泰弦に19アンダーで並ばれたものの、「残り4ホールが勝負だと思っていた。並んだことでもっと集中できましたね」と最後まで冷静さを失うことはなかった。

、07年に20歳2か月の若さで優勝した「ミズノオープンよみうりクラシック」以来、4年ぶりの勝利。その間09年から2年間に渡って母国韓国の義務である兵役に出た。兵役中はこれまでのようにゴルフに打ち込むことも出来なかったが、韓国にある88カントリークラブの社長が手を差し伸べてくれた。「雨が降っても雪が降っても関係なく“来い”って言われて」6週間に1度の3泊4日の休暇中は毎回必ず8ラウンドをこなし、養い続けたゴルフ勘。今年まだ24歳。「本当はちょっと遊びたかった」と遊びたい盛りに苦笑いを浮かべたが、兵役中のわずかなゴルフに充てる時間がこの日の優勝につながったことは間違いない。

 不自由な生活を強いられた兵役期間中だがそこから得たものもある。「今までは自信満々で100%出来ると思っていた。だからちょっとミスすると怒ったりして自分に負けていました」。ガマンの連続だった軍隊生活を経て、一喜一憂せず冷静に対処できるようになったことが大きな収穫だった。

 優勝会見も終わろうかという時、ドンファンが「1ついいですか」と切り出した。「お父さんとお母さんに本当にありがとうと伝えたい。あと軍隊の同じ部隊の皆さんと88CCの皆さん。トレーナーにマネージャー、大会を開いてくださった方々。皆さんに感謝したいです」。若くして日本に渡り右も左もわからないままツアーに飛び込んだ。それだけに家族、関係者に対する感謝の念を表さずにはいられなかった。さらに、仲の良い原口鉄也広田悟らツアー仲間にも「ありがたいです」と感謝したドンファン。こういう気づかいが誰からも愛されるゆえんだ。レッドソックス松坂大輔似の24歳は、ますます日本ツアーの人気者となっていきそうだ。

【最終結果】
優勝:ドンファン(-20)
2位:津曲泰弦(-19)
3位:宮本勝昌(-18)
4位:宮里聖志(-17)
5位:今野康晴(-15)
6位:谷口拓也(-14)
7位T:諸藤将次(-13)他4名

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